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弥生墓地の炭鉱事故の記録

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三笠市の弥生墓地に炭鉱事故が明記されている墓石があり、三笠に住むの知人に案内してもらった。
墓石には次のように書かれていた。
「昭和7年8月5日北海道炭鉱汽船(北炭)空知炭鉱舞鶴坑内へ夕張工業の実習生6名を引率入坑しコールカッタ取付作業中、瓦斯爆発に遭遇して入坑者56名と共に殉職す」
何とも痛ましい事故だろう。しかし、これが炭鉱の現実である。この事故を調べてみるとこの引率者も入れると57名が犠牲となっていた。
この墓地には友子の墓も数多くあり、興味深い墓地だ。
夕張の末広墓地もそうだが、古くから炭鉱で栄えた町の墓地を歩いてみると炭鉱の歴史を見ることができる。
by ysnowy | 2012-11-12 22:50 | 炭鉱 | Trackback | Comments(4)
Commented by 猫おやじ at 2012-11-13 16:04
80年前の悲惨な事故も、経緯が墓碑銘として刻まれているのは、今となっては貴重ですね。友子制度も昭和53年まで、登川鉱では存続しておられたというのも驚きです。田川市史や宮田町誌も炭鉱の記述は詳しく載っていますが、そういった記述は、少なかった記憶があります。
Commented by ysnowy at 2012-11-13 17:46
猫おやじさん
このような事故の様子が明記されている個人の墓石を私は初めてみました。たぶん若い学生も犠牲になった痛ましい事故だったので、後世に残したかったんだと思います。貴重な墓です。
北海道の炭鉱は、金属鉱山との結びつきが強かったことから、友子の墓が多く見られます。
Commented by まんじろう at 2012-11-15 20:29
詩集。買ってしまいました。アマゾンで注文したらその日のうちに届きました。
Commented by ysnowy at 2012-11-16 08:55
まんじろうさん
ありがとうございます。
近々この場でヤリタさんの詩集は紹介する予定でした。
また、詩集の出版記念の展示もすることになり準備中です。
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