1983年・畠山哲雄(夕張駅付近)
1993年・幌内炭鉱(畠山哲雄)
夕張の画家・畠山哲雄さんが亡くなって9年がたつ。
毎日、畠山さんの絵を見ているせいか、未だ亡くなったとは思えない。
写真は、畠山さんを初めて写したものだ。最近古いネガを見ていて発見した。
夕張駅(解体)の近くで選炭機と煙突を描いていた。
その時から亡くなるまで、私が夕張に行った時は、よく一緒に出かけた。
私が撮影をしている時、畠山さんはスケッチをしていた。
時には夕張を離れ、芦別や幌内などにも行った事があった。
畠山さんは半世紀にわたり夕張の風景を描いた画家だった。そして、絵のほとんどは夕張だった。アップした幌内炭鉱の絵は非常に珍しく、スケッチはあるが、夕張以外の炭鉱の絵はおそらくこれだけではないだろうか。
描かれている竪坑ヤグラは、現在解体の危機にある。
私は畠山さんの絵は「夕張の宝」だと思う。美術館で一部が見られるが、その宝をもっと活用すべきだと思っている。
もう来年は没後10年になる。
改めて考える時だ。